はらっぱへ ゆく みちみち
落ち葉が 溜まっているところって
踏みたくなっちゃいますよね
カシャカシャ 音をたてて
「んは♪」と 笑いながら 歩きました
草の株を 引き抜こうとしたら
号令をかけたわけでなくても
「うんとこしょ どっこいしょ」唱和してくれます
抜けた株が「長葱みたいだね」といったら
「いらっしゃいいらっしゃい~ ながねぎで~す」なんて
急遽 長葱屋さん開店していました
なかなか 通な お店です
南天の実が 色づいてきました
大人気で いっぺんで 採りつくされてしまいそうで はらはらです
先々の楽しみにとっておいたら?なんて 言われても 知ったこっちゃないでしょうが
も少し待っていたら もっと赤くなってすてきだよ と いってみたら
「ん~~」と 悩んだ挙句
そのあと 三個ほど つまんでから 切り上げてくれました
全部 だいじだいじに ポケットにしまい込むかと思いきや
いくつかを 窪んだ土の所へ ぽいぽいっ と 投げ落として
もういらないの?と きいてみたら
「ここはね ○○ちゃんと ○○ちゃんと ひみつのあななの」と おしえてくれました
種蒔きして ここから もっと 南天が生えてきたら楽しいね
集める 手にする ということに 執着しているようで
でも 集めて 手にしたよろこびで しっかり 満足するので
次の瞬間 もういらない…なんてことも 多々あるのでした
あんなに「あれとって」 「これほしい」 「ちょうだいちょうだい」言っていても
手にした後に「はいど~ぞ」と てばなして くれたりもするのでした
今日も そんな 一瞬宝物だったものたち いただいて
ポケットもりもりの 森でした
たのしさで 満ちた表情の 帰り道でしたよ